プログラム
日程表
プログラム
会員皆様に送りいたしましたプログラム・抄録集に間違いがございました。下記の通り訂正のうえ、お詫び申し上げます。
p.13、26、131
[誤] ワークショップ4「脳内・外分泌機能の基礎と臨床:相互相関をめぐって」
[正] ワークショップ4「膵内・外分泌機能の基礎と臨床:相互相関をめぐって」
特別講演
「鈍感力」
渡辺 淳一(作家)
司会:今泉 俊秀(東海大学医学部消化器外科)
招請講演
「The Latest and Future Management of Pancreatic Disease」
Hans G. Beger(Ulm大学名誉教授)
司会:羽生富士夫(八王子消化器病院)
教育講演
- 「膵臓病の基礎;膵線維化の分子機構の解明と治療法の開発に関する現状と未来」
朴沢 重成(慶應義塾大学医学部消化器内科)
司会:白鳥 敬子(東京女子医科大学消化器内科) - 「膵臓病の臨床;膵癌の正確な進展度診断を行なうための術前画像診断―切除標本との対比から学ぶ―」
蒲田 敏文(金沢大学大学院放射線医学)
司会:跡見 裕(杏林大学医学部外科)
会長講演
「私の膵外科温故知新―拡大手術から縮小手術まで―」
今泉 俊秀(東海大学医学部消化器外科)
司会:田中 雅夫(九州大学大学院臨床・腫瘍外科)
シンポジウム
- 「膵癌治療の最前線」
司会:船越 顕博(国立病院機構九州がんセンター消化器内科)
太田 哲生(金沢大学大学院がん局所制御学)
膵癌の90%以上は進行癌で外科切除の対象は4割にも満たない。従来、我が国で積極的に施行されてきた拡大手術は、RCTの結果では必ずしも有効ではなかったが、根治可能な唯一の治療法は外科切除でもある。その選択には合理的な適応が求められ、更に有効な術後補助療法として放射線療法よりもGemcitabine、TS-1による化学療法が期待されている。本シンポジウムでは、膵癌に対する各種治療の最前線を提示して頂き、治療成績向上の端緒と方向性を論じて頂きたい。 - 「長期予後からみた慢性膵炎の治療―内科 vs 外科」
司会:神澤 輝実(東京都立駒込病院内科)
武田 和憲(国立病院仙台医療センター外科)
慢性膵炎は進行性で、膵臓の外分泌・内分泌機能の低下をもたらす難治性疾患である。治療の原則は内科的治療で、薬物療法や種々の内視鏡的治療が行われてきた。現在は、内科的治療の難渋例が外科適応となることが多い。しかし内科的治療による除痛効果や膵機能保持などの長期予後が不良な例も少なくない。病巣の局在部位から見て膵機能の荒廃する前の可及的早期に外科的治療が有効と考えられる例もある。本シンポジウムでは、長期予後から見た各種内科的治療法の成績と限界、外科的治療法の適応などについて、具体的な成績を示しながら論じて頂きたい。
パネルディスカッション
- 「この症例をどうする?―難渋例に学ぶ」
司会:真口 宏介(手稲渓仁会病院消化器病センター)
伊佐地秀司(三重大学医学部肝胆膵外科)
柳澤 昭夫(京都府立医科大学人体病理学)
日常臨床の現場では、多岐にわたる膵疾患の診断・治療に難渋する例は未だ少なくない。本パネルディスカッションでは、診断や治療に難渋した実例を基に症例提示をして頂き、実際に各種画像や病理を読影しながら診断・治療にいたる過程を論じて頂きたい。この面のエキスパートの方々に進行をして頂き、症例提示者、討論者を指定し会場全員で喧々諤々ホットな討論を期待したい。解答は当日、配布する。 - 「IPMNをめぐって:手術 vs 経過観察」
司会:山雄 健次(愛知県がんセンター中央病院消化器内科)
木村 理(山形大学医学部消化器・一般外科)
IPMNの国際診療ガイドラインが発表され、主膵管型は手術適応であるが、分枝型は局在部位と腫瘍径・壁在結節の大きさでその治療方針が異なるなどかなり整理されてきた。しかし日常臨床の現場では未だMCNとの異同、経過観察・その手段、手術適応、切除範囲、PanIN・膵管癌との関係、長期予後など問題点は少なくない。本パネルディスカッションでは、実際の症例を基に各種画像を読影しながら診断・治療にいたる過程や手術 vs 経過観察についてその手段や方法を論じて頂きたい。
ラウンドテーブルディスカッション
「忘れられないこの研究・この症例・この手術」
司会:角田 司(川崎医科大学消化器外科)
下瀬川 徹(東北大学医学部消化器内科)
我が国の膵臓病研究は基礎的にも臨床的にも世界的に高く評価されている業績が少なくない。本ラウンドテーブルディスカッションでは「膵臓病の温故知新」として、先駆的な膵臓病研究の方々にその経験、「忘れられない研究・症例・手術」などについて、その契機・端緒、苦闘や栄光の道程などを語って頂くと共に、明日の若き膵臓病研究の後継者諸君に夢と指針を与えて頂きたい。また日常臨床の先生方の応募も期待する。
ワークショップ
- 「膵癌診断の最前線:1cm以下小膵癌の診断は可能か」
司会:今井 裕(東海大学医学部画像診断学)
藤田 直孝(仙台市医療センター消化器内科)
膵癌の罹患数は年々増加し続けており、種々の診断法が著しく進歩したとはいえ早期発見は未だ困難である。TS1小膵癌の頻度は4%程度に過ぎず、その8割以上はStageIII以上の進行膵癌である。膵癌診療ガイドラインの「診断のアルゴリズム」から見て小膵癌の発見は至難の業ともいえるが、本ワークショップでは、あえて1cm以下小膵癌を集積してその診断アルゴリズムをretrospectiveに再考し、徴候学や画像診断法など1cm以下小膵癌の診断は可能か、を論じて頂きたい。 - 「膵性糖尿病」
司会:中村 光男(弘前大学医学部保健学科)
杉山 政則(杏林大学医学部外科)
膵性糖尿病は一次性糖尿病(I型、II型)や他の内分泌性などの二次性糖尿病と成因、代謝的側面、予後、治療法なども大きく異なる。成因は、慢性膵炎や膵切除後が大多数占め、ほとんどが外分泌不全の消化吸収障害を合併していることが多く、膵酵素の補充療法とともにインスリン補充が治療の主体になる。本ワークショップでは、膵切除後、慢性膵炎などによる膵性糖尿病の診断は勿論のこと食事療法、膵酵素補充とともにインスリン治療の問題点、更に、代謝的特徴についても討論したい。また栄養障害や糖尿病性合併症についても問題点を整理し、今後の膵性糖尿病患者の診断治療に役立てたい。 - 「膵機能に配慮した膵手術」
司会:永井 秀雄(茨城県立中央病院)
山上 裕機(和歌山県立医科大学第2外科)
膵癌に対する拡大手術の反省と各種膵病変に対する手術術式の開発により、膵手術は進化している。膵頭十二指腸切除術に代表される膵切除・再建法は安全性の向上が図られつつあり、近年は長期生存例の評価が必須となっている。乳頭括約筋を廃絶して必発する術後胆管炎や膵炎、膵切除量や原疾患に由来する残膵内外分泌機能の評価など、その評価法や治療法について成績を示しながら、膵臓外科医に今、求められる膵機能に配慮した膵手術とは何か、を明らかにして頂きたい。 - 「膵内・外分泌機能の基礎と臨床;相互相関をめぐって」
司会:岡崎 和一(関西医科大学消化器・肝臓内科)
高折 恭一(朝日大学村上記念病院外科)
各種検査法の進歩により膵疾患の病態や進展状況が明らかになってきた。画像診断による膵病変の形態学的評価が緻密に行なわれる反面、その機能的評価へのアプローチは必ずしも十分ではない。膵線維化と耐糖能異常や消化吸収能障害など、膵病変の形態と機能の開離に難渋することも稀ではない。膵内・外分泌機能の相互相関をめぐる基礎的・臨床的な諸問題を論じてこれらを明らかにして頂きたい。
特別企画
1.イブニングセミナー「膵癌取扱い規約(第5版)改訂に向けて」
司会:中尾 昭公(名古屋大学医学部消化器外科)
乾 和郎(藤田保健衛生大学第2病院内科)
- 改訂の経緯
中尾 昭公 - UICC(AJCC)との相違点
伊佐地秀司 - 病理所見の変更点
柳澤 昭夫 - 腹腔洗浄細胞診について
竹田 伸 - 局所進展度(T)分類について
江川 新一 - 外科的治療の記載における変更点
高折 恭一
膵癌取扱い規約は1980年に第1版が発刊されて以来、改訂が行われ、第5版が2002年に発刊されて現在に至っている。膵癌取扱い規約検討委員会では第5版の改訂に向けて検討を重ねてきた。大幅な改訂は予定されていないが、一部の変更点等について報告し、会員の皆様のご意見をいただく機会を設けるためこれを企画した。
2.「科学的根拠に基づく膵癌診療ガイドライン改訂に向けて」
司会:船越 顕博(九州がんセンター)
中尾 昭公(名古屋大学)
- 改訂の経緯
山口 幸二(産業医科大学) - 診断法
白鳥 敬子(東京女子医大) - 化学療法
奥坂 拓志(国立がんセンター) - 放射線療法
唐澤 克之(都立駒込病院) - 外科治療法
山口 幸二(産業医科大学) - 補助療法
石川 治(大阪成人病センター)
「科学的根拠に基づく膵癌診療ガイドライン」は2006年3月に日本膵臓学会より第1版が発刊され、3年後の改訂を目指して改訂作業を進めてきた。改訂内容について報告し、会員の皆様のご意見をいただく機会を設けるためこれを企画した。
一般演題
口演発表、ポスター発表、ビデオ発表
優秀一般演題は、プレナリーセッションとして発表して頂き、会長から表彰され、更に学会誌「膵臓」への投稿が推薦されます。